特集<月光仮面ごっこの正しい遊び方>昭和こども新聞(日本文芸社刊)より
月光仮面は“仮面”と言うものの、顔全体を覆うようなお面をしているわけではない。その構造としては、頭部は白色のターバン、両眼は黒のサングラス、口元は白の巻き布、この三点から成り立っているわけだ。よってそこそこの工夫でかなり本物そっくりの扮装をすることは可能だ。
まず必須として用意すべきは白手ぬぐいだ。二本あれば頭部のターバンと口元のマスクに使える。一本しかない場合は口元のマスクにすることを優先しよう。頭は白帽子でもいいし、口元は大人用のガーゼマスクでもかまわない。
両眼は駄菓子屋で買えるサングラスで十分だ。マントはいくらか問題だが、これは風呂敷で良いだろう。白色は望むべくもなく、柄が付いている生地となってしまうが仕方がない。
そして重要なのは拳銃だ。駄菓子屋の火薬式ピストルで良いわけだが、二丁必要となる。二丁持っていなければ月光仮面ではない。二丁買えるという財力が最大の問題だろう。