昭和32年2月の早朝、諏訪駅跡地から1番街を東に、辻さんはカメラを向けた。三泗百貨店の売り尽くしセールの看板、これからスーパーサンシへと変わる。ここに近鉄線が走っていた。踏切跡の石畳を少年ジェットがシェーンを伴って走る。この頃はまだ赤胴鈴之助や宇津井健のスーパージャイアンツの時代で、少年ジェットの活躍はまだ4年ほど先だ。漫画家の武内つなよし先生は、赤胴鈴之助の好評に応え次のヒーローを考えていた。
同じ位置から見た1番街の風景。今から10年ほど前と思う。右がよいちに変わっている。颯爽と少年ジェットは走る。
勇気だ 力だ 誰にも負けない この意気だ 白いマフラーは 正義のしるし その名はジェット 少年ジェット すすめジェット 少年ジェット