昭和3年、昭和天皇御大典の奉祝祭が行われた。湊小路(現 新町)に現れたスーパージャイアンツ。大きくなければ複数でもない、宇津井健の面影すらない謎の人物の登場である。この界隈は当時、四日市一の歓楽街だった。バーや遊技場が並び、路地の向こうには歌舞伎劇場の湊座があった。
時は移って昭和33年7月21日。辻俊文氏は、取り壊された諏訪駅跡地を南方向にカメラを向けた。正面に見えるのは諏訪マーケット。取り壊しの調整に苦労している頃ではないだろうか?スーパージャイアンツは剣を拾った。「誰だ、こんなもの捨てていった奴は」と言って一振りすると、風の中からこびとが飛び出した。こびとの顔、否、影に注目してほしい。