『頓馬天狗』(とんまてんぐ)は、昭和34年9月から35年12月日曜午後7時のゴールデンタイムで、日本テレビ系列で放送されていた、花登筺脚本、大村崑(とんま天狗)主演による時代劇コメディである。大塚製薬提供。
登場人物はそれぞれ近藤勇造(芦屋雁之助)、土方大三(芦屋小雁)と、本家の登場人物の名前をもじったもので、主人公の名前は「尾呂内楠公」と、スポンサー・大塚製薬のメイン商品名『オロナイン軟膏』の読みがそのまま使用された。決め台詞は「姓は尾呂内、名は楠公」。製薬会社がスポンサーということもあり、普段うだつの上がらない主人公はピンチに陥ると「秘薬」と称する丸薬を口にすることで、頭巾姿で剣の達人であるヒーロー・頓馬天狗に「変身」する、というのが毎回のパターンだった。
昭和33年7月27日、港楽園跡地にとんま天狗の偽物が現れた。否?、これはテレビ放送が始まる1年前である。宣伝のためのデモンストレーションか?この時はまだ主役が決まっていなかったので、妙なおじさんがとんま天狗の扮装をしていたのだった。