再掲載で申し訳ありません。少し昔の話になります。平成29年3月23日“男の囲炉裏端の会”でお世話になり、映画館跡巡りに参加させていただきました。このとき話題になったのが“パール劇場”でした。
昭和61年12月24日、元新町に『パールシネマ』と『プラザシネマ』が開館した。伊勢市のパール劇場のオーナーで志摩半島出身の松井克己の経営による。ひとつの建物に複数の劇場を収容するシネコン形式(二館とも椅子席100)パールは「アナザー・カントリー」。プラザは成人映画でスタートしたが、63年6月15日、わずか2年半の短期間であっさり廃館してしまった。
久保 仁著“ローカル映画館史”より
この本だけが頼りとなっている。平成29年の“懐かしの映画館巡り”で、元新町のパール劇場跡前(現在は、ライオンズマンション元新町 竣工平成2年)に立った時、議論百出した。(少し大げさか?)まさに2年少しの寿命であったため、「本当にあったのか?」「もっと以前ではなかったのか?」等の意見が出た。明治の頃、このあたりは職人町で、製材所跡に映画館が建った。昭和61年晦日、“アナザー・カントリー”が上映されたとある。この映画は1984年のアメリカ映画で日本公開は1985年(昭和60年)8月1日とあった。地方上映だから少し遅れて、公開のタイミングは合っている。
そして63年閉館。速やかにマンション建設に取り掛かって、平成2年にマンションが竣工となった。今や幻の“四日市パール劇場”である。