小学生の憩いの場所が駄菓子屋だった。学校から帰って、こずかいの10円玉を握りしめ駄菓子屋で友達と会う。ここでジュースや駄菓子を飲み食いし、ベーゴマやカンシャク玉などのおもちゃを買った。駄菓子屋は子供たちが“お金の使い方”や“店で騒がない”といった社会のモラルやルールを学ぶもうひとつの学校であり、上級生や下級生、他の学校の子との社交場でもあったのだ。
「懐かしの昭和30年代」宝島社刊 より 1100円
渡辺菓子店は正ちゃんちの3軒隣りの角店にあった。平台のケースには量り売りのお菓子がズラッと並んでいて10円で何グラムと表記がしてあった。その奥のケースには少し上等の菓子類が陳列してある。ケースの奥が、おばさんがいつも座っている場所で、正ちゃんは近所のよしみで、遠慮なく奥へ入って行って火鉢にあたった。おばさんと何の話をしたのか記憶にない。そして、カバヤキャラメルやグリコのオマケや、点数を集めて会社へ送るとジェムストーンなどの景品をもらえた。本命のキャラメルは一気に口へ入れ呑み込んだ。
グリコのオマケ 考えた人は エライッ!
問題1.きな粉棒の“当たり”は、他のとは何が違っていたか?
A.楊枝の先端が赤色 B.ビー玉が入っている C.チョコレート味 D.おばさんが“当たり!”と言って笑う
問題2.昭和35年、丸美屋から発売の“のりたま”は、爆発的ヒットを飛ばした。そして、気を良くした丸美屋が、次のヒット商品を狙って発売したのは?
A.おりたま B.こりたま C.そりたま D.すきやきふりかけ E.にぎりたま F.西園寺の胡麻ふりかけ