“商工春秋”の巻頭を飾る“四日市十二景”もあと三景を残すのみとなりました。(東溟山建福寺山門秋景・竜灯之松不動寺の晩鐘・諏訪神社之景)
水谷百碩(明治元年〜昭和3年)は北町紙屋「大津屋」の人で、伊勢の磯部百鱗に師事しました。絵のほかに萬古焼の上絵付けをしたことが知られています。絵画作品は、あまり知られていませんが、四日市市民なら一度は目にしたことがある稲葉三右衛門の肖像画を描いています。
「四日市十二景」は依頼され描いたものですが当初から12枚組であったのではなく、12枚残されていることからは四日市博物館で「十二景」と資料名を付けたそうです。百碩はこのほかにも3〜4枚ほど描く予定だったようですが、実際に描きあげたかどうか分かっていません。
さて、平成も25年が明けました。このあたりで“平成の四日市十二景”を考えてみませんか?皆さまのコメント、待ち申し上げております。
明治初年の高砂町遊郭
雀頭垂坂山春景
昌栄新田潮干狩
鵜之杜春景
三滝川夕涼
旧四日市浜之景
午起之綱引
掃部堂之秋景
御陣屋裏門之秋景