Kさんからも感想が届きました。ありがとうございます
「風光明媚な小豆島の風景と、約20年の時間軸をグーッと凝縮した2時間半。あっという間でした。只、自分個人的には、題名に拘るというか、もっと子供との絡みがあってもよかったと思います。(原作も知りませんし、映画も初見です)
どちらかといえば「大石先生一代記」という感が強く感じられて「二十四の瞳」という部分が少なかったような気がしました。
12人の子供たちとのオムニバス的なのが一本の映画になっているのかと思っておりましたので。(名作を批判してすみません!)」
確かに“大石先生から見つめた子供たちの物語”といった感じでした。只、時代に押し流されて生きる子供たちを描くには、先生の目線で…というあたりに落ち着いたのではなかったでしょうか。「あなたのために、先生、何もしてあげられない。せめて苦しみを聞いてあげることくらいしか」何も先生をやめることはなかった。教師という義務を務めながら戦ってほしかったという感想も聞かれました。
ロングショットで時間をかけて撮影されるシーンが多くありました。昨今のめまぐるしい映画と比べるとじれったい気もしますが、画面を見ながら時代の不条理をじっくり考えていただきたいという監督の思いがあったのでしょう。
感想有難うございました。
次回は、同じ木下恵介の昭和24年の作品です。木下監督は「カルメン故郷に帰る」のような喜劇を撮ることも好きな監督でした。戦後間もない東京を舞台にコミカルで明るい作品が原節子を主人公とした「お嬢さん乾杯!」です。当時の貴重な風景もお楽しみください。