いよいよ平成24年1月27日は“東京物語”の上映となりました。
“東京物語“について佐藤忠男氏はこう語っています。
「小津の最高傑作は、衆目の一致するところ、昭和28年の「東京物語」であろう。
「生まれてはみたけれど」の軽妙さ、「麦秋」のワビ・サビ、「お早よう」のユーモア、「秋日和」ののどかさ、そして遺作となった「秋刀魚の味」の諦念と憩い、など、小津作品には他のどんな映画とも置き換えることの出来ない純粋さと精錬に達した多くの傑作があるが、なかでもひときわ偉大な、記念的傑作が「東京物語」であるといえよう」
尾道に住む老夫婦(笠智衆と東山千栄子)が、久しぶりに東京の子ども達のところに上京する。
下町でつましく医院を開業している長男(山村聡)と妻(三宅邦子)は、東京見物に誘おうとするが急患が入り出来なくなった。約束を反故にされた小学生の子どもは怒る。
そこで、とみ(東山千栄子)は下の孫(4、5歳か?)を連れて近くの堤へ行く。
無心に遊ぶ孫を眺めながら、とみは語りかける。老いゆくものの切なさを、しみじみと表現した名シーンです。
「勇ちゃん、あんた大きゅうなったら何になるん?」
ひたすら草をむしる孫。
「あんたもお父さんみたいにお医者さんか?・・・あんたがのぅ、お医者さんになる頃ァ、おばあちゃん、おるかのう」
“東京物語“について佐藤忠男氏はこう語っています。
「小津の最高傑作は、衆目の一致するところ、昭和28年の「東京物語」であろう。
「生まれてはみたけれど」の軽妙さ、「麦秋」のワビ・サビ、「お早よう」のユーモア、「秋日和」ののどかさ、そして遺作となった「秋刀魚の味」の諦念と憩い、など、小津作品には他のどんな映画とも置き換えることの出来ない純粋さと精錬に達した多くの傑作があるが、なかでもひときわ偉大な、記念的傑作が「東京物語」であるといえよう」
尾道に住む老夫婦(笠智衆と東山千栄子)が、久しぶりに東京の子ども達のところに上京する。
下町でつましく医院を開業している長男(山村聡)と妻(三宅邦子)は、東京見物に誘おうとするが急患が入り出来なくなった。約束を反故にされた小学生の子どもは怒る。
そこで、とみ(東山千栄子)は下の孫(4、5歳か?)を連れて近くの堤へ行く。
無心に遊ぶ孫を眺めながら、とみは語りかける。老いゆくものの切なさを、しみじみと表現した名シーンです。
「勇ちゃん、あんた大きゅうなったら何になるん?」
ひたすら草をむしる孫。
「あんたもお父さんみたいにお医者さんか?・・・あんたがのぅ、お医者さんになる頃ァ、おばあちゃん、おるかのう」