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あけまして おめでとうございます

あけまして おめでとうございます
本年も どうかよろしく お願い申し上げます
元旦の諏訪神社の様子です
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新春にふさわしい、漢詩を一首ご紹介します。
一海知義著“漢詩一日一首”平凡社ライブラリーより
宋代末期の名も無き一民間人“真山民”が作った詩で題は“新春”
旧正月は新暦より少しずれていて、今年は1月27日が元旦にあたります。まだまだ寒さは残っていますが、太陽の光から春を感じる頃が旧暦のお正月でした。

冬の寒さは残っているけれど、地面に積もる雪の間から土が顔を出し始めています。
新春の晴れの日、太陽は急に暖かく感じ始めました。
人の心はあらたまり、春の気配は、この天地にみちみちています。
かすみは樹々を包み、野焼きの跡も緑に芽吹いて、草は魂をよみがえらせているようです。
春の風は、かれに厚く、これに薄いといった不公平はなく、例年のごとく、この貧乏なたたずまいにも吹き渡ってきました。

余凍 雪 纔かに乾き    (よとうゆきわずかにかわき)
初晴 日 驟かに煊かなり  (しょせい ひ にわかにあたたかなり)
人心 新歳月        (じんしん しんさいげつ)
春意 旧乾坤        (しゅんい きゅうけんこん)
煙は碧にして 柳は色を回し (かすみはみどりにして やなぎはいろをかえし)
焼は青くして 草は魂を返す (しょうはあおくして くさはかいをかえす)
東風 厚薄なく       (とうふうこうはくなく)
例に随いて 衡門に到る   (れいにしたがいて こうもんにいたる)

人間社会には不平等があり、人生にはさまざまな起伏があります。けれど自然は、四季の変化は、時に焦燥感をいだかせるほど「厚薄」なく「例に随い」時を定めてどこにでも訪れます。

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