DVDで“舟を編む”を観る。友人から薦められていた映画だったが、良かった。
辞書を新しく作るという作業が、いかに大変な事か思い知らされた。
「言葉は生まれ あるいは死んでいくものもある。そして 生きている間に変わっていくものもあるのです。
言葉の意味を知りたいとは、誰かの考えや気持ちを正確に知りたいということです。
それは、人とつながりたいという、願望ではないでしょうか」
さて、辞書の仕事を引き継げる社員が見当たらない。監修の加藤 剛は、資格問題としてこんなことを社員に問うている。
“右”について説明せよ。
「右は、右やんか。お箸持つ手の方」 しかしギッチョも居る。これでは答えになっていない。
「10の字を書いたとき、向って零の方が右」これは加藤 剛の答。
ちなみに。大辞林では「空間を二分したときの一方の側。その人が北を向いていれば、東にあたる方。人体でいえば、普通、心臓のない側」
“右”という簡単な単語でも、いざ説明となると難しいものです。
ついでに“上”を引いてみると「基準とする点より、相対的に高い方向」とある。成る程と感心するが、より難しい単語が並ぶ。
“後ろ”はどうだろう。「顔や視線が向いているのと反対の方向、または場所」だから“前”は「顔や視線が向いている方向」となる。
付録
人工のお乳では便が固くなるらしく、ここ数日便秘に陥っております。