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Channel: 花の四日市スワマエ商店街
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“地域再生の罠”

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昨夜は年に一度の飲み会だった。高校時の同級生4人が(今回は3人だったが)グダグダと飲み且つ喰う。これで40年以上続いている。

さて今夜は何処へ行こうかということで、某地産地消の店にでかけ、満足できずに某中華料理屋を訪れる。そこでこの本を思い出した。

久繁哲之介著“地域再生の罠・なぜ市民と地方は豊かになれないのか?”ちくま新書

この本の中で問題が出されていた。次の二つの写真で、若者が絶対行きたくない飲食店と仲間や恋人と行きたい飲食店はどちらか?というものである。

答の前にどちらがどれほど“顧客志向”であるかを考えて欲しい。上の店には“地場産品応援の店”の提灯がかかる。その心意気は誠に素晴らしい。しかし、消費者に対して自慢して良いことではない。そもそも応援は強要すべきものではない。論理の正しさで勝ち取るものでもない。応援の源は共感や愛情という「心」にある。地場産品を応援したいという心意気は、あくまでも提供者側、すなわち店舗運営者と農業関係者が自らの心のうちに秘めておくべきことである。顧客は引いてしまうだろう。店舗が応援するのはむしろ我々(=顧客)ではないかと疑念を抱かせるだろう。

われわれは若者ではないので、感性がちょっと違うと思う。それに、はじめ訪れたお店は地場産品の強要はなかった。ただ、少し料金が高く(地場産品だから仕方がないか)・種類が少なく(地場産品だから仕方がないか)・料理のボリュームが無い(地場産品だから仕方がないか)。そして、じっくり説明を聞いてゆっくり味わうには、隣の席との距離が30センチだった。食欲を満たすためだけの我々呑み助には、料理の安心安全や物産の意義などは、二の次になってしまうのでしょうか?

難しいことではアリマス


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