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元気がいちばん・達者がなにより

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元気がいちばん(映画会)・達者がなにより(健康講座)の第2回は10月24日(金)午後6時より、“山田洋次の仕事”と題して“浪速の恋の寅次郎”を上映させていただきます。スワセントラルパーキング2階会議室 入場無料

“男はつらいよ 浪速の恋の寅次郎”は、1981年8月8日に公開されシリーズ第27作目にあたります。上映時間104分。

マドンナは、瀬戸内海の島から大阪へ出てきた芸者・浜田ふみ役の松坂慶子。松坂慶子はこの作品で、第5回 日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、第24回 ブルーリボン賞主演女優賞、第6回 報知映画賞主演女優賞を受賞しています。

前回のシリーズ“松竹キネマへの誘い”最終回で、深作欣二監督の“蒲田行進曲”を観ていただきましたが、“蒲田行進曲”は翌年の1982年10月9日に公開されています。銀ちゃんとヤスの狭間で揺れ動く小夏役でしたが、この時も、松坂慶子はキネマ旬報 主演女優賞、毎日映画コンクール 女優演技賞、日本アカデミー賞 最優秀主演女優賞を受けています。

 今回 寅次郎は、旅先の瀬戸内海の小島で墓参に来ていた薄幸な美人芸者ふみ(松坂慶子)と出会いますが、のちの大阪で再開することになります。芸者というあまり自慢できない職業とテキヤの寅。社会から少し外れた人々をやさしく描く山田洋次監督の腕がさえます。

 

 ふみは瀬戸内海の小島で寅と話をしながら、とても優しい目をして寅を見つめる。ふみは寅の名を聞き、寅もまたふみの名を聞く。そして、日傘を持ちながら寅の船出を見送るシーンがある。ゆったりと長く、どこまでも寅を見送っている。この長いシーンはとても二人の波長が合っているのである。あれは運命的な出会いをした女性の輝きだったと思うのだ。男はつらいよ全作品覚え書きノート 芳川秀昭 より

 余談ですが、寅とふみがタクシーで弟の職場へ駆けつけるシーンがあります。この時、バックミラーに山田監督の顔が5秒ほど写っているというのですが・・・お宝映像です。

 また、今回から満男役に吉岡秀隆君が登場です。

 次回上映の“寅次郎夕焼け小焼け”のマドンナも偶然ですが、芸者 ぼたん(太地喜和子)です。

 両作品とも、寅次郎にとっては果たせぬ恋でしたが、とても爽やかな最後に仕上がっています。“浪速の恋の寅次郎”。どうかお楽しみください。


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