吉村英夫先生が始められた“一行詩”。続きです。
逢うたびに小さくなっていく父よ!でも、熱があるとき、私の額においた父の手は、子供の頃のぬくもりのまま。私は一生忘れない。(和歌山県 35歳 女性)
嫁ぐ日の前夜、母は私の好きなミンチカツをつくってくれた「なんですき焼きにせえへんねん?」と兄。「兄ちゃんの好物にしても意味ないやん」と妹。そして無言の父。ありがとう。(奈良県 31歳 女性)
母よ!歯科医院で「口紅を拭いて」と言われ、「口笛を吹くな」(愛知県 12才 女子)
毎朝毎晩、私の顔に息を吹きかけて、「口が臭いか?臭くないか?」と聞く母よ!おかげで私の鼻はくさりそうだ。(千葉県 17歳 女性)
サイパンで戦死した父よ!「父ちゃん」と一度も呼ぶことなく「じいちゃん」と呼ばれるようになりました。(三重県 54歳 男性)
父よ!ハゲになってきたら一緒に歩いたらんて、言ったけど嘘。・・・ボケたって歩いたげる。
父よ!何か言ってくれ!母よ!何も言うな!
母よ!俺が「母さんブサイクやな」って言うと、「うん」と即答するあなたは立派です。
母よ!お父さんが一生懸命に喋っているとき、なにげなく聞こえないふりをして、無視するのは、お父さんが寂しすぎます。
母よ!私が下痢で苦しんでいるのに、「そうか、ピチピチか。ピチピチチャプチャプ、ランランか」と言ってふざけないでほしい。
母よ!私の悲しみわかってくれた時、いっしょに泣いてくれた時、母さんの子供やっててよかったと思った。