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Channel: 花の四日市スワマエ商店街
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「麦秋」感想3

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新町からご夫婦でお越しいただいていたHさんの感想です。
次年度も、機会があれば、是非上映を続けたい、そんな気持ちがいたします。
映画は、我々の世代では唯一の娯楽であり、餞別なく映画館へ足を運んだものである。
今回、昔の映画を鑑賞させていただく機会を得て感じたことは、物語がゆったりとした時間の中で大きく動いて行くことの驚きと、出演者の会話の「間」の良さを感じました。
前回の“東京物語”と同様、今回の“麦秋”も小津監督の凄さと思います。
映画製作が終わったら即上映となっておりますが、ある程度時代が過ぎ去った後に鑑賞する良さを、改めて感じました。
     
“麦秋”では、初老の夫婦が「わしらあ、幸せでした」と会話するシーンを、しみじみと感慨をこめて観ることが出来、製作された小津監督に頭の下がる思いです。
出来得ることならば、私自身もこうした晩年を迎えたいものです。
Hさんもまた、上映日時は金曜日の夜と希望してみえました。
ありがとうございました。
さて、次回3月23日最終回は“晩春”昭和24年製作の映画です。
吉田喜重監督は、著書「小津安二郎の反映画」でこう記してみえます。
ようやくかいま見えてきた平和な時代のきざしが、そうさせたのだろうか。あるいは小津さん自身の46歳という余裕ある年齢がそうさせたのだろうか、映画をまやかしと見さだめながら、それと共存共棲しつつ戯れようとする小津さんの心の感触が、もっとも鮮やかに読み取れるのが「晩春」にほかならなかった。

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