天皇の即位式は、高御座という八角形?の幕の下で行われる。確かに御所にあるということを聞いたので、次回の即位式はここであるのでしょうか?と尋ねると、高御座は、東京へ運ばれるということ。今上(平成)天皇の即位の礼の際にも、自衛隊のヘリで隠密裏に輸送されたということだった。
長州、薩摩の過激集団が、天皇を担いで明治維新を起こしたという説を展開する原田伊織著「明治維新という過ち」がベストセラーになり文庫化されている。今まだ読破してないので、感想は避けるが、御所についての記述があった。
天皇の住まい=御所の佇まいは、観光名所として直接目にした人も多い事だろう。一つの永い歴史を持つ民族の最高権力者の住まいである。
それにしては、その塀の低さはどうしたことかと気づいた人もまた多い事であろう。余りにも無防備である。こういう例は、恐らく我が国以外にはあるまい。都の庶民にとって、天子様とは文字通り「お天道様」のような崇高な存在ではあるが、決して権力者ではなかった。自分たちが神仏の加護を得て平穏に生きていられるのも、神々との懸け橋であられる天子様がそこにおられてこその話なのだ。この国にとってもともと天皇とは、そういう存在である。これを侵すものがどこにいようか。したがって、高い塀も、城壁のような防御施設も御所には要らないのである。
天皇自らが、討幕そして維新を指図したかといえば、NOであると書いてあります。面白そうなので、もう少し頑張って読んでみます。