諏訪新道に広告放送塔が立っていた。昭和30年代の事で、名古屋タイムスにも「広告放送にぎやか」とある。諏訪新道西から、東京銀行四日市支店角(現 スワセントラルパーキング入り口)・タケコシカバン店前・東海銀行四日市支店西(現 三菱UFJ銀行)・羽田洋品店角そして百五銀行角の5か所である。※追記 1号線三重交通バス停角にもあった。計6か所
い勢屋の広告の向こうに郵便局
タケコシさん前の広告塔
この形の広告塔は当時、都市部にあったらしい。この写真は映画の宣伝である。稲垣浩監督「黒馬の團七」。昭和23年封切り、大河内傳次郎主演の東宝映画だ。場所は東京だろう?
戦争が終わって間もない雰囲気が出ている
これは、昭和25年の金融株式会社 光クラブの広告塔。垢抜けた雰囲気から、これも東京ではないかと思う。
これらは、ヨーロッパのデザインを真似たものと想像できる。映画「第三の男」に広告塔が出てくる。扉が開いて地下道へとつながる。諏訪新道を通るたびに、この下に秘密のアジトがあるのでは?と思っていた。
地下の下水へ
子供のころ読んだ漫画に「謎の広告塔」というのがあった。ピエロが人目を気にしながら地下通路へ入っていく。
ピエロの謎めいたイメージは、映画「透明人間」からきている。化粧を落として透明になっていくシーンは。当時、驚愕ものだったろう。
右側にもしゃれた広告塔らしきものが立っている
広告塔から考えてみれば、当時の諏訪新道は東京銀座並みの先進地であったのではないだろうか?