写真集四日市の100年より、雨の南町通り(昭和4年)ビクターの看板の辻を左へ折れると弥生座があった。
増田武夫氏の力作「東海道往来」を見ると、写真は右に“待合 玉川”左に“貸座敷 徳波”の間から北向き“札ノ辻”方向に撮られたものである事が分かる。この先左にあるビクターの看板は“時計貴金属 蓄音機の山内時計店”。この左右に延びる通りが拡幅前の柳通り(この先湯の山街道)である。そういえば山内時計店の向かいに南側洋服店が建つ。多くの店が町の賑わいと共に移動していた。
当時の東海道筋、札ノ辻付近の賑わいを彷彿とさせるが、写真は雨の降る静かな南町である。