快傑ハリマオは、実在の人物をモデルに製作された。太平洋戦争直前。マレー半島に大日本帝国陸軍に協力した義賊「マレーの虎」こと谷 豊という人物がいたのだ。どっかで聞いたことのある名前だ???
太平洋戦争直前。東南アジアは欧米諸国の植民地下にあった。死の商人、陳秀明は役に立たない武器を集め、ジャワの民衆に売りつけて巨額の利益を得ようとしていた。だが正義の味方、快傑ハリマオが現われて、彼らの陰謀を妨害する。ハリマオの正体は、日本人という以外、何も分からなかった。ジャワ統治庁のコバール長官は、世界中にその名を知られた秘密結社「黒いつめ」に莫大な報酬と引き替えに、ハリマオ暗殺を依頼した。ハリマオは陳の武器を全て奪い取り、日本人の拳銃少年、太郎たちの協力を得て黒いつめの本拠地である孤島「魔の城」に乗り込み、ついに黒いつめを壊滅させ、南の島には平和が戻った。
秘密結社の捕らわれの身となった令子。「な、なんだ!その気持ち悪い女をどっかえやれッ」
そのころハリマオは、太郎たちと共に諏訪新道に現れた。8月1日から始まった港まつりの笹飾りを見に市内全域から大勢の市民が来ていた。昭和40年頃のことである。