昭和27年3から4月にかけて開かれた“講和記念四日市大博覧会”。会場内の様子はどうだったのだろうか?
正門は入るとまず観客の目を奪うものは、平和の女神を中心とする中央ロータリーの構成である。清水三重三氏による塑像は、博覧会終了後も中央道路と三滝通りが交差する、ほぼその位置に残された。女神像の高さは6尺1寸8分。昭和20年、四日市が戦災を受けた6月18日を記念するものでこれを永久に保存せんとするものである。一女性の裸像がかすかに大空を仰ぎ、両手を左右に伸ばしたポーズはあたかも平和の使。鳩がまさに上空に飛翔せんとする姿で平和を象徴するに十分である。他の十一体の塑像にも裸像が目立ったので美術彫塑展などに接する機会の少ない農村の女性は、裸像を見て何となく羞恥を覚え、一寸顔を赤らめる姿も見られた。
えらいひと!デス
写真は、正門を南向きに撮られているが、女神像を背景に女性が写っているのは西向きだろうか?となると“ガラスの家”は、家が建っていたのではなく、屋外に塑像が並んでいただけだったのだろうか?