昭和4年に始まった世界恐慌は日本の社会にも深刻な影響を与えていました。昭和5年、柳条湖事件に端を発した満州事変で軍部の力は増大し、日本は大陸進出へと向かいます。昭和7年、リットン調査団は日本軍の満州からの撤退を勧告、これを不服として国際連盟から脱退します。かくして日本は孤立の度を深めていくのです。昭和9年、溥儀を皇帝に立てた満州国が誕生。昭和11年には二・二六事件が起こります。そして11月、軍の革新派と、外務省の新ナチス・反英米革新グループ主導により日独防共協定が締結されるのです。
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昭和12年になると日本の軍需景気は軌道に乗り、経済的にも明るさが見え始めました。そして、近衛文麿内閣が誕生すると軍の政治介入は排除され、国民はつかの間の希望が持てるようになりました。『新しい土』はこのような時代背景に完成した作品です。
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ドイツに留学していたエリート青年輝雄は、恋人であり記者でもあるゲルダを引きつれて日本に帰国する。しかし、輝雄には許婚の光子がいた。光子や義父である巌は彼を暖かく迎えるが、西洋文明に浸った輝雄は光子に愛情を向けるどころか、許婚を古い慣習として婚約を解消しようとする。そうした輝雄の姿勢を非難するゲルダ。絶望した光子は、花嫁衣装を手に浅間山に身を投げようとするが、輝雄の必死の捜索で助けられる。
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こうして、二人は開拓団として満州での新しい生活を始める。(ウィキペディアより)
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