講和記念大博覧会 “趣意書”のつづきです
平和の像(現在は市民広場に移転しています)
従って本会は
平和の像前にて(関係者か?)
食料の増産と農業の効率化、高度化を推進する一助として 農機具並びに資料を工業者の自主的参加により全国よりこれを集めて一堂に展示、実演し併せて政府当局の権威ある「昭和27年度最高審査」を実施し、農業機械化の促進と農機具の改良 並びに農機具工業振興に対する指針とするとともに 輸出の増強に資するため 遠く海外関係者に新生日本における農機具の実態を紹介すること。 産業の発展を図るため 歴史と伝統的技術を誇る特殊産業並びに近代科学に立脚して 伸びゆく新興産業の成果を 中部日本はもとより全国的に蒐集し これを内外に紹介し もって品質の改良、生産の増強に役立たせ 併せて貿易の振興に資すること。 本会の目的達成と国民文化の向上を図るため 各汎の参考資料を蒐集展示するほか、全会期に亘り 画期的な諸行事を行い 好ましい進歩的な社会生活のあらゆる断面を示すと共に 諸種の文化的娯楽施設を特設して 農村と都市を結び相互の理解を深め 有無相通じて明朗な平和的文化国家建設に資することこの三点を大綱としているのであります。
市街へ繰り出した宣伝カー
開催地四日市市は伊勢湾に臨む中部日本に位置し近代都市として躍進途上にあり、またその港は近く特定重要港湾として指定を持ちつつある現状であります。総面積60平方キロメートルに及ぶ地域は 夙(つと)に工業化し 特に臨港地帯の近代化学工業は 我が国化学工業の先駆をなす構想を持ち しかも穀倉伊勢の平野を背後に控え 産業、経済、貿易、交通の要衝として限りなき発展を誇りつつあります。
万古館
本会は略称「四日市博」「四日市フェア」として工業港「四日市」を江湖に紹介する機会といたしたいのであります。ねがわくば本会の趣旨を賛せられ 所期の目的を達成し得るよう 深甚なるご協力と絶大なるご支援を寄せられんことを切望して已まない次第であります。
観光潜水館