万引き少年が落として言った(訂正:行った)財布を持って、盲目の老女を訪ねたタバコ屋のオーギー・レン(ハーヴェイ・カイテル)。一人暮らしの老人に肉親と偽りクリスマスのお祝いをする。100%善意だったかと言えば そうでもない、帰りに隅に置いてあった盗品と思われるキャノンのカメラを持って帰った。その話を作家のポール・ベンジャミン(ウイリアム・ハート)に話すと、話が出来すぎているとポール・・・
「嘘がうまいのも 才能だなあ
勘所を心得ていて うまい話に仕立てる
君は大ベテランだよ」
・・・に対してオーギーは、何を勘違いしているんだ。
「秘密を分かち合えない友達なんて
友達といえるか?」
ゆっくりとオーギーの顔がアップされて、ニンマリと笑う。この顔が最高です!
そうか、そうだったかと納得のポールが曰く・・・
「その通りだ それが生きていることの価値だ」
わるいジョウダン話で成り立っているような、マンハッタンの下町での会話。一生に一度は こんな対話をしてみたいものですニャァ。