ジュダ・ベンハーが、ローマ人に捕らわれ、ガレー船に送られる。船底で船を漕がされるが、いざ戦闘になると奴隷は逃亡できないように鎖で数珠つなぎにされる。しかし、将軍に見込まれていたベンハーは繋がれることなく、船が大破沈没した時に将軍を助ける。これが縁でベンハーは、戦車競技に出場し、宿敵メッサラと競うことになる。チャールトン・ヘストン主演映画ベンハーのあらすじです。
こういうことを言う人がいます。「搾取するものはけしからん そのために 多くの人々が奴隷のような生活を強いられている。搾取するものが悪い」が、しかし逆の見方をすれば、「奴隷のような生活をするものは、搾取するものを必要としている。お互いが協力し合っているのだ」。というのです。ガレー船の例を見ても、このお話には賛成しかねました。
ところで“やわらかい頭の作り方”の本に“作用反作用の法則”の項があり、こんなことが書いてありました。
「最近のテレビ番組は、下らんものが多い」という人がいる。しかし、見方を変えれば視聴率が取れるからで、視聴者が望んでいるからだ。ダメな部下を嘆いている上司は、もちろん部下にも悪いところはあるが、部下への働きかけが悪いから そうなってしまう。「ことなかれ主義」の公務員を嘆く納税者は、何かあればすぐのお上のせいにするという納税者の攻撃姿勢が、公務員を防御的にしている面もあるのではないか?
イコール ガレー船の話にはなりませんが、お互いどちらにも立場はあるようですね。
とにかくこの“原因と結果の法則”は、“悟り”気分が味わえる1冊です。
「本書にも神に触れた場面があります。それは『神は自分の中にいる』というところです。そして本当の自分自身は自分の中にいる神である。だから自分の環境を変えようとするのであれば、自分自身を変えなければならない。つまり、自分の中に神を発見することによって、宇宙と自分とが繋がり、すべてを変えていくのです」。
で、おます・・・。