来る、3月16日(土)・17日(日)には“スワセントラルパーキング祭り”が開催され、この催事の一環として“昭和キネマの集い スペシャル”を開かせていただくこととなりました。上映は“砂の器” 昭和49年公開で、松本清張の小説を野村芳太郎監督が映画化しました。143分
“砂の器”は、松本清張原作の映画の中でも、特に傑作として高く評価された作品で、第29回毎日映画コンクール大賞(日本映画)・脚本賞(橋本 忍・山田洋次)・監督賞(野村芳太郎)・音楽賞(芥川也寸志・菅野光亮)、キネマ旬報脚本賞(橋本 忍・山田洋次)、1974年度ゴールデンアロー賞作品賞、ゴールデンクロス特別賞、モスクワ国際映画祭審査員特別賞・作曲家同盟賞を受賞しています。
昭和46年早朝、国鉄蒲田操車場構内で身元不明の殺人死体が発見されます。手掛かりはきわめて少なく、ねばり強い捜査からは何も浮かび上がってこない。迷宮入りかと刑事たちがあきらめたころ、被害者の家族からの届け出で身元が判明、被害者がかつて巡査時代に助けた親子が浮かんできます…。
映画の中で使われている「宿命」は音楽監督の芥川也寸志の協力を得ながら、菅野光亮によって作曲され、過去の回想シーン全編に流れる曲は涙なくしては観られない、まさに圧巻の仕上がりとなっています。大きな画面で、皆さんと一緒にご覧いただき、涙してください。
出演 加藤 剛・島田陽子・緒方 拳・松山省二・夏 順子・春川ますみ・菅井きん・殿山泰司・森田健作・渥美 清・佐分利 信・丹波哲郎