YouTubeをあちこちいじくっていたら 大滝秀治さんの「北の国から」の名演技の画像が出てきた。
【大滝秀治 神演技】五郎が遅れた理由を話す大滝秀治 (youtube.com)
【大滝秀治 神演技】お前ら負けて逃げるんじゃ。 (youtube.com)
【大滝秀治 神演技】五郎に絶対に土地を売るなと諭す大滝秀治 (youtube.com)
【大滝秀治 神演技】草太と雪子の関係が気になる大滝秀治 (youtube.com)
ここで忘れられないのは、映画「若者たち」の1シーンだ。
学生運動を続ける山本 圭は、運動から離れ酒を飲んで競馬に走る江守 徹のところへ、貸したお金の請求のため訪問する。応じるのは父親役の大滝秀治。名セリフ(怪演)であります。
「学生さん これね 俺の胃袋の写真だよ ガンだってよ 医者がね どうしてもはっきり言わねえから 看護婦だまくらかして(レントゲン写真を取り出す) ホラ これがガンだってんだよ
税務署もおまわりも ちっともこわかねえんだ俺ァ 昔はこれでもね 葛飾の争議の時にゃ旗振り回したことだってあるんだから
この工場だって俺が腕一本で作り上げてきたんだからね
煩悩だよ 学生さん 煩悩
俺が昔っきりの着たっきりの労働者で 野郎が生涯ボロを着て暮さないようナ境遇なら何やったって俺ァ黙ってるよ
だけどね 俺ァ経営者で 奴ァ学生だ あんたと同じにヨ いくらだって先があるわけだよ これから
だからさ アナやプロの真似はしてもらいたくねえんだよ 小せえ工場だって ここを守ってくれせえしたら
あんた方から見りゃあねえ こんな工場なんかこっぱ同然かも知れねぇけど だけどねえ 俺ァ毎日新聞見るたびに 胸がギューっと痛くなんだよ
倒産なんて言ったってねえ 当節いまや新聞ズレしてるから 誰一人驚く者ァ居やしねえけど 俺ァねえ あーまた何処かに誰かが泣きみてやんだなあと思うと
ホント 仕事なんてものはねぇ やってきた当人でないと分かりゃあしねェなんだから
良い親じゃねぇンだ 俺ァ 頭じゃ野郎の云う理屈だってよーく分かるのによ
とにかく 暴れねえで無事学校を出てくれて・・・
そんなもんだぜ学生さん やわら人間の一生なんてものぁ・・・
良いと思ってんだよ それで
嫌われたって 軽蔑されたって とにかく野郎が安穏に生きてってくれさえすりゃぁ それで俺は 良いと思ってんだよ」