我が幼少のころ、10円のおまけつきグリコには、しっかりお世話になった。中身のキャラメルはとにかく魅力はオマケにあった。まず、オマケの箱を確認すると、中身のキャラメルを全部紙から剥いて、8粒程のキャラメルを一気に口へ入れた。
発売当時のグリコ おじさんの顔が怖いといわれた
江崎グリコの創業者である江崎利一は、薬種業の家に生まれた。大正11年に発売された“グリコ”は、利一の長男がチフスに罹り、牡蠣のエキスであるグリコーゲンを与えたところ快方に向かったことによる。当時は“おいしさ”だけでなく“滋養”とか“栄養”がお菓子の世界にも求められていた。
切手のオマケもあった
そして、森永製菓のミルクキャラメルに対抗するため、キャラメルの形を四角でなくハートに、箱を黄色でなく赤色にしてランナーがゴールする姿を入れた。キャッチコピーは“一粒300メートル”“おいしくてつよくなる”である。箱の横のこの文句を見るたびに「食えば食うほど元気になるんや!」と、虫歯だらけの歯で笑ってオリマシタ。
〇 漫画家のまつざきあけみさんは、昭和時代の漫画本をブログで公開してみえる。中身も掲載されているので当時に思いを馳せることができます。
昭和38年」「ボーイズライフ」創刊号: まつざきあけみのブログ