Tさんから後半(2部と3部)の感想をいただきました。
「君の名は」第2部(北海道編)を観ての感想です。第3部については雲仙の観光案内という意味以外には何も見出せませんでした。ラジオの原作を聞いていないので、よく話の内容が解らないので???
北海道編では怒りさえ憶えました。「どうしてもひと目お目に掛かりたかったのです」という例の真知子の殺し文句にグラリと揺れる春樹の幼い心。失恋の病を治す薬として若いアイヌ娘の情熱を利用した罪は重いですね。
昔の恋人(真知子)が訪ねて来たら、婚約者であるアイヌ娘に、目の前で「これ持って先に帰って行ってくれ」と子供騙しのような土産の箱をポイっと渡して真知子と二人馬車で立ち去る、なんて無神経な男でしょう、春樹は。
結局、絶望した娘は湖に身を投げて死んでしまう。娘にずーっと思いを寄せてきた若者の悲しみ(憎しみ)は察するに余りある。その憎い春樹と真知子に何の復讐もしない若者、及びアイヌ社会。不思議で悲しいです」
この映画は、アイヌである北原三枝の死亡や、米兵との間に生まれた子供への批判等、露骨な人種差別が描かれています。これも戦後間もない時代を反映しているのでしょうか?姑の嫁いじめや結婚観など、今の時代では理解困難な内容でした。それにしても真知子さんの判断力の弱さにはヘキヘキします。貴方の曖昧さがすべての悲劇の源です。
Kさんからも感想をいただいています。
「メロドラマの王道ともいうべき作品を観させて戴きました。○主人公は美男・美女 ○見事なまでのすれ違い ○ライバル(恋敵)の出現 ○嫁と姑の確執 ○これでもかとの不幸のてんこ盛り ○最後はとって付けたかのようなハッピーエンド
他の方々の見事な感想に比べると拙い文章ですみません。
只、この作品は短縮版(総集編)と専務が話してみえましたので登場人物によっては関係性がつかめない方々も何人か出演してみえました」
6時間以上の3部作を4時間弱に短縮したのが総集編です。おかげで突然数寄屋橋の再開シーンとなったり、北原三枝の自殺が早すぎるような気がしました。反面、場面展開が速いので退屈せずに鑑賞出来ました。