余吾善右衛門は、“よごぜんえもん”と呼びます。“ぜんうえもん”とは読まない。石川五右衛門も“いしかわごえもん”であって“いしかわごうえもん”ではありません。けれども、近松門左衛門は“もんざえもん”と発音します。
“たそがれ清兵衛”より 決闘の場(余吾善右衛門役の田中 泯)
数年前、このことをNHKのラジオ放送で聞き、おもしろいなぁと感じたことを思い出しました。本日、ネットで調べたところ出ていました。
右衛門は、もともと“うゑもん”と発音しました。“ゑ”は“うぇ”と発音されていたそうです。“ううぇもん”この発音は平安時代の頃のこと。“う”と“うぇ”が合体して“うえもん”と発音されるようになったそうです。“ゐ”も“うぃ”といわれていました。
平安時代、御所の警護に“左衛門府”と“右衛門府”と呼ばれる役職があり、江戸時代になると役職に関係なく名前として呼ばれるようになりました。
平安時代の発音???興味がありますネ。「さしすせそ」は「しゃししゅしぇしょ」。「はひふへほ」は「ふぁふぃふふぇふぉ」に近い発音だったそうで「背中」を「しぇなか」。「風」を「かじぇ」と言われていた様。そういえば、お笑い芸人にこんな発音の人みえました。東北や九州には現在もこの発音が残っているそうです。
トクする日本語―NHKアナウンスルーム より