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吉村英夫氏のひとことコメント

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吉村英夫先生から“浪速の恋の寅次郎”についてのコメントが届いています。ご無理なおねだりをいたしました。陳謝!

平成27年1月23日(金)午後5時より 吉村英夫講演会「山田洋次の世界」・その後 映画「家族」を上映いたします。(入場無料)

寅は失恋とは言えない失恋をする。江戸っ子の寅さん=渥美清と、大阪弁を使う関西芸能人・芦屋鴈之助や大村崑とのやり取りが楽しい。言葉の違いのなかに関東と関西の文化の違いが浮かび上がるのもこの映画の特色。シリーズでこれだけ大阪がクローズアップされたのはこれが最初で最後。松坂慶子の最盛期でもあり寅との愛のやり取りのシーンは滑稽にして情感あふれるものになっていて出色。

笑福亭松鶴は寅が泊まっている安宿の親父。その息子を芦屋雁之助が演じています。たまりにたまった宿代を払いもせず立ち去る寅に、宿の息子は、きつい請求をすることもなく、むしろ名残惜しそうに別れを惜しみます。東西両俳優の掛け合いがたまりません。

そしてラストシーンのすばらしさ!ふみさんのひとことに、今日に至る苦労と今の幸せが詰まっていて・・・良い映画は、明日への元気を与えてくれます。

 


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