“麦秋”上映後の講演会の席で、三宅邦子のお尻について感想を述べさせていただいた。
東山千栄子は母親で、三宅邦子は嫁にあたる。二人は布団を直しながら、子持ちのところへ嫁に行くと言い出した長女(原節子)のことを話している。
東山「田園調布の篠田さんねェ」
三宅「ええ」
「あすこへ伺うたんびに 紀子もあんな芝生のあるハイカラな家の奥さんになるんじゃないかなんて思ってたんだけど・・・」
「そうですねえ」
「これだったら専務さんからのお話の方が まだよかったんじゃないかしらねえ」
「そうですねえ」
「見当もつきませんよ この頃の若い人は」
鑑賞する都度、監督は意識的に三宅邦子の大きなお尻を撮っているように思える。なんと、三宅邦子のお尻を二度も上げさせているのです。監督はカメラのアングルを覗きこみながら、ニンマリしていたに違いない カナ?。 ぞっこん惚れ込んでいる原節子に対しては、こんな失礼なことはしませんよ、キット。