昭和20年6月18日、四日市市街地は大空襲を受けた。戦後トップを切って塩浜にあった海軍燃料廠の旧軍人グループが、有限会社「三重劇場」を立ち上げた。昭和21年2月18日のことである。このグループはそれから納屋町の「ロマン座」新田町の「四日市宝塚劇場」、津市の「津パール劇場」と映画館経営を広げていった。
※ ワイズ・ミューラーの“ターザン”、アランラッドの“シェーン”、ジョン・ウェインの西部劇、“マイフェアレデイ”等のミュージカルもの等青春の思い出が詰まっている。昭和48年、ブルースリーの“燃えよドラゴン”がヒットするとカンフー映画が次々と公開された。昭和57年“ET”を子供と観に行ったときは、場内溢れるほどの人だった。三重劇場最後の満員御礼だったと想像する。