戦前、東海道筋にあった諏訪驛は、戦後、キタオカとパチンコホームランのところに移った。この駅舎は、昭和31年9月に撤去されるまでの十数年の間建っていたことになる。3月初め、取材に来たCBCテレビの方に、1番街の通りを電車が走っていたと話したら驚かれていた。時代なんだなぁと思った。
諏訪駅はぼんやり記憶にある。そこで北岡氏とリオさんに尋ね、マップを作ってみた。不明なところが多く、ご指摘があればご教授願いたい。
この写真は、樹林舎さん発行の“四日市市の今昔”からの1枚(門脇 篤氏提供)である。休日の朝、名古屋行きのプラットホームを目指す集団。左の親子連れが父親と自分のように思える。あの日、父親は珍しく名古屋へ連れて行ってくれた。仕入れか何用か記憶にない。後ろ向きに腰を掛け電車の窓から外を見ていたら、隣の男性が割込んできた。父親は“押さないで欲しい”と注意すると、男は“冗談を言わないでくれ”と答えた。その会話が妙に悲しく今でも記憶に残っている。だからきっとこの写真は父親と自分であるに違いないと確信している。しかし、砂利を踏んで歩くこの道は、どの地点なのか?北岡時計店前か?駅構内の北口あたりか?