もう1曲、昭和11年の国産振興四日市大博覧会会場で流れていた歌がある。それは、佐藤千夜子の「四日市小唄」であります。作詞・西條八十 作曲・中山晋平というと充分聞き覚えのある著名人だ。佐藤千夜子は「東京行進曲」「影を慕いて」と昭和の流行歌史に不滅の金字塔を建てた永遠の歌姫と讃えられている。
北野保著「よっかいち浪漫紀行」より
四日市小唄 西條八十 作詞・中山晋平 作曲
歌唱 佐藤千夜子 ビクターオーケストラ
鯨おう子の 鯨おう子の もりからくれて ヤレコノセ
諏訪の祭りの ジツ祭りの 秋の月 ササ ヤレコノセ
「ハリャ よってけよいよい 四日市」
しおれ葵を しおれ葵を 生かした水が ヤレコノセ
今も下ゆく ジッ下ゆく 思案橋 ササ ヤレコノセ
「ハリャ よってけよいよい 四日市」
面白いぞえ 面白いぞえ 霞ケ浦は ヤレコノセ
馬と白帆の ジッ白帆の 駆けくらべ ササ ヤレコノセ
「ハリャ よってけよいよい 四日市」
月にかこつけ 月にかこつけ 紅かねつけて ヤレコノセ
おかをみたきの ジッに三滝の 橋の上 ササ ヤレコノセ
「ハリャ よってけよいよい 四日市」
最後のフレーズは 聞き覚えがあります。いつの時代も かたい男の歌と やわらかい女の歌を対にしたのでせうか? とにかく えらいお金をかけたものですナ。