北野保氏著の『よっかいち歴史浪漫紀行』に海軍燃料廠のことがあった記憶をたよりに、本を引っ張り出してみた。
「第二海軍燃料廠貯蔵施設」
南部丘陵公園の東、泊山小学校北の丘陵斜面にコンクリート壁で閉鎖された地下壕跡がある(医療センターの西にあたる)。以前、移設された市民壇を南部丘陵公園へ見に出かけたすぐ近くになる。この地下壕は第二海軍燃料廠の疎開工場のひとつで、航空燃料の貯蔵施設として造られた。
燃料廠ができたのは、昭和16年4月21日。ここで作られた航空燃料は、海軍道路を通って密かに山中の壕に保管された。中でも、濃縮過酸化水素は『秋月(秋水の間違いでした)』に搭載され、高高度から飛来して本土空襲を繰り返すB29迎撃用に開発された。
『秋月(秋水の間違い)』は、昭和19年7月に軍の要請を受けた三菱重工業がドイツのメッサーシュミットを参考に開発、わずか3分半で高度1万メートルまで上昇した。ところが、試験飛行までこぎつけたが、実戦には至らず終戦となった。
ネットは便利でアリマス。復元された『秋月(秋水が正しいです)』が、三菱重工業の名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場に保管されている、ということで検索してみた。
復元された秋月(正しくは秋水)
メッサーシュミットの図面とそっくり!