木曽川を渡る電気機関車
東京―神戸間は、撮影の前年(昭和31年)に電化されたばかりだった。だから東海道線はディーゼル(上総人様のご指摘によると、この時すでに電化されており、パンタグラフを上げて走る列車はEF58型電気機関車と推定される)
だが、山陽本線はまだ蒸気機関車が走っていた。電気機関車からSL・C59187型に乗り継ぎ(牽引車が変わった?)、二人の刑事が九州へ下る旅の描写が快調に続く。
神戸を過ぎて車内の混雑は一段落した。柚木刑事は、東京から乗った刑事二人と会う。「そう、そりゃ大変だったねぇ」
「ひろしまぁ ひろしまぁ」
広島では弁当と、酒を求める。「おーい、酒だぁ」柚木刑事は停車時間の間に、駅弁を買い求めに走った。
瀬戸内海を通過し、関門海峡を渡り、夜、ようやく博多駅に到着する。 つづく