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Channel: 花の四日市スワマエ商店街
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”張込み”シークエンス ③

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 C59187は、瀬戸内沿いに走る。一昔前には、こんなものが全国を走り回っていたと思うと、感無量である。

朕が 学生時代を終えて、上松へSLをカメラに収めようと出かけたことがある。早朝、トンネル出口に向かってカメラを構えていると、なんと出てきたのはディーゼル機関車。思わず 機関手と目が合う。体裁が悪いのでせっせとカメラのシャッターをきった。

小郡で東京から乗り込んだ組と分かれる。張り込む場所が違うためだ。

映画「張込み」の主人公 大木 実は、白井佳夫と私(西村雄一郎)との対談を「松本清張研究」で書いている。

白井「特に清張さんが褒めていたのは、三等車に若い刑事とベテラン刑事が二人載っていく冒頭の部分。

大木「列車が動いているのに、横浜駅で飛び乗るんですよ。あれはぶっつけ本番。NGが出たら次の大船で下車してまた明日・・・どうやらOK。この撮影ぶりには当時の国鉄もさぞびっくりしたでしょうね。その列車に乗って、佐賀に着くまでは全部本物の列車の中での撮影ですよ。

白井「そうすると、全部貸切りだったのですか?

大木「貸切りです

西村「他の人たちはエキストラですか?

大木「ええ

西村「途中の駅で降りるところなどはどうされたのですか。

大木「降りて、またパッと乗るんですよ。当時は停車時間が長く、三分とか五分とか停まっているでしょう。打ち合わせをちゃんとしておいて、カメラを持ってパーッと走っていってね。その日の夜、関門海峡をくぐる。  最終回へ つづく


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