昭和23年の大映映画 東映時代になると変装役は変わる
昭和23年大映で封切られた“多羅尾伴内 二十一の指紋”に、わが目を疑いたくなるようなシーンがあった。
行き倒れの老人が子供たちに運ばれてくる。薬を必要としているという事だ。「まさか、あの薬じゃないだろうね。」ところが、あの薬なのだ。
背景の高架を1両編成の電車が走る
老浮浪者に変装した藤村大造
1本しか手持ちがない貴重な薬を老人に注射する。実は、戦前には疲労回復剤として薬局で売られていて、戦後は覚せい剤として闇で出回った。
多羅尾伴内シリーズは、昭和28年から35年まで、東映で撮影された。片岡千恵蔵はピストルを二丁構え、変装を外しながらの決めセリフだ!「七つの顔の男じゃよ。ある時は競馬師、ある時は私立探偵(多羅尾伴内)、ある時は画家、またある時は片目の運転手、ある時はインドの魔術師、またある時は老警官。しかしてその実体は・・・正義と真実の使徒(=使者)、藤村大造だ!」(使徒を人と聞き違える人多し) ウィキペディアより
昭和37年 諏訪劇場から四日市東映に名称変更した 多羅尾伴内はここで封切られた つづく