永島慎二氏が、昭和42年3月号の雑誌「COM」に“青春裁判”を掲載している。学生時代大いに影響を受けた(甘い あまい アマ~イ)漫画の一つでゴザイマス。
夜のビルディングの長い階段を、サンドイッチマンが上っていく。階上の部屋では裁判が始まるところだった。被告の青年を真ん中に、裁判長と陪審員十人が廻りを囲んで座っている。
様々な人が集まっていた。サラリーマン、土建屋、少年、衆議院議員、医者、バーのマダム・・・。それぞれが事件に関する事柄を話す。
事件は16歳の少女の自殺に関すること・・・。相思相愛のふたりだったが、やがて青年は待ち合わせ場所に現れなくなる。悲しみに暮れた少女は死の道を選ぶ。
少女を死に追いやったことで死刑を判決される。
審議が終わり、サンドイッチマンは裁判長に尋ねる。
血を流さない青春なんて あるんでしょうか?
大人にとっては“青春とは 美しく 尊いもの・・・”でなければならないものなのです。