21世紀。この言葉のなかに、科学万能の未来世界を夢見た時代がありました。
昭和30年代に発行された多くの少年少女雑誌。その中には、地球と宇宙に展開するさまざまな乗り物やロボット、宇宙からの侵略者や怪獣に立ち向かう科学兵器やスーパーヒーローなど、来るべき科学の発達した時代、21世紀を夢見て、ぼくたちは胸躍らせたものでした。
2061年の東京 伊藤展安/画・福島正美/案
“百年たったら、科学は進んで、きっとこうなるぞ・・・。科学小説をお書きになる先生は、こんなすばらしい東京のすがたを考えました。”『たのしい四年生』昭和36年1月号
◆あと40年しか残っておりませんが・・・(老人の独り言)
夜のないせかい 人工たいよう 伊藤展安/画
“うす暗くなった夜の町が、さっと明るくなりました。地上からはっしゃされたでんぱ光線が、空でまじわって金色の小さな太陽が、かがやきはじめたのです。みらいの世界は、きっとこんなにすばらしいでしょう。”『たのしい三年生』昭和36年1月号
◆夜くらい ゆっくり寝かせてほしいものです(老人の独り言)
百年後の月世界 マンモス植物 伊藤展安/画
“人間のあたまより大きなみかん・トマト。5メートルいじょうもあるねぎ。みんなばけもののようですね。これは、月のまちのはたけの一部です。たてもののなかは地球とかわりありませんが、月はいんりょくがちいさいので、しょくぶつがものすごく大きくなってしまうのです。”『たのしい三年生』昭和36年3月号
◆ 物が軽かったら 大きなものが成るんかい!総じて でかいものは味が悪い(老人の独り言)
※早速今回のシリーズに期待が寄せられました。ありがとうございます。昭和少年通信は、昭和30年代、わたくしめが 小学1年生から高校に入ったころまでの、四日市は諏訪の町がメインでゴザイマス。こうご期待くださいませ!