時間稼ぎのため、鵜の森神社に残る兜鉢の事もご紹介いたします。
十六間四方白星兜鉢(じゅうろくけん しほうしろのほしかぶとばち)
兜鉢の遺物は非常に少なく、この兜鉢は『日本の美術』、『日本の甲冑』など、わが国の甲冑に関する書籍には必ず所載される代表的な一点である。かつて日本甲冑会の権威であった山上八郎氏は、三重県が全国に誇り得る物の一つだと述べられた。
そして文部省において詳細に研究調査の結果、重要文化財に指定された。
鵜の森神社は、田原(俵)藤太秀郷をはじめ、浜田城主であった浜田家四代の霊を祀る神社で、この十六間四方白星兜鉢は、田原家にゆかりのあるものとして奉納されたといわれ、現在、鵜の森神社で社宝として保存されている。
これはかつて万治二年(1659)に奉納されて以来、鵜の森神社にあったが、同社は神主不在で盗難の恐れがあるため、寛保二年(1742)8月8日諏訪神社に預けられた。その後、184年後の大正15年8月16日、鵜の森神社に金庫が設置されたのを機会に返納されるに至った。その間の、明治30年に諏訪神社の生川神主宅が火災に遭い、保管箱、布などを焼失して、今は兜鉢のみが残っている。
参考資料:頭のポツポツが少ないので、かなり安物と思われます。菊千代さんゴメン!