先日、本まちかど博物館の水谷宜夫氏を訪ねて、貴重な絵葉書を見せていただいた。二枚続きでパノラマ写真となっている。“四日市市庁舎楼上より見たる四日市港全景”とある。海上を見て驚愕である。無数の軍艦が停泊しているではないか。まるでタイムマシンに乗ったようだ。
左写真の中央に建つのが“帝国館(四日市劇場)”ですとおっしゃる。映画の看板と駐輪場のようなものがみえる。その上に陸橋のようなものが建つから、左側が四日市西駅になるはずだ。
さて、この絵葉書はいつ頃か?葉書の大きさから大正期から昭和初期だと推測できるとのこと。撮影した場所 新市役所が沖ノ島から移転したのは昭和6年5月だから、それ以降である。
椙山満先生監修の“四日市の100年”の写真に昭和7年とある。下の写真だ。
屋や望遠が効いているが、この写真と建物の位置が重なるのだ。丸をつけた。
もう一度パノラマ写真を見ると、右上 埋立てられた千歳町あたりに、公会堂らしき建物がみえるし、博覧会会場の様子が伺える。このあたりから 昭和11年前後かと思われます。その時、多くの軍艦が伊勢湾生きていたのでしょうか?