昭和36年9月16日9時過ぎ、四国の室戸岬西方に上陸した第二室戸台風は、午後1時過ぎ兵庫県に再上陸、午後6時には能登半島を通過して、北海道西海上を進んだ。死者194名、行方不明者8名、123000棟の床上浸水を出した大きな台風だった。
昭和36年
四日市シネマとグランドの写真。前回ご紹介した樹林舎刊“四日市の今昔”からお借りしたもので、昭和36年撮影とある。よく見ると看板が曲がっていて、昭和43年の同位置からの写真と比べると、左のスチール写真のガラスケースは閉じられ、劇場前の写真の展示が出されていない。つまり台風対策がなされている。
昭和43年
昭和42年 ベンハーの上映中 グランドでは 長靴をはいた猫 が始まっている 子供がかわいい 入場券の販売は一カ所だった
柱巻きの“釈迦”の看板がみえるが、36年11月1日公開なので事前の宣伝と思われる。ということで9月16日の午後に撮影されたのだろう。
昭和43年
昭和43年の住宅地図。おかざき傘店から西へ入ると、醍醐へ上がる階段があった。少し進むと左に丸甚とかめ天、右側からうどんの角源の湯気が出ていた。その向こうにシネマとグランドがあって駅前の通りに出た。スターアイランドの時もここは通路があった。
この路地は新図書館が出来ると無くなるのか?という意見が出されているが、個人の所有ということだ。その“個人”さんに、通路の確保を願いたい。出ないと行き止まりが出来て、袋小路になったところが死んでしまう。
昭和53年 マップが途切れて 継ぎ足しになったが シネマとグランドの間(角源とかめ天)には道があった
昭和53年になると、グランドの南に“ニューパーラ―“と”喫茶ニューグランド“が、近鉄興業によって併設されている。当時街中は喫茶店の花盛りでした。