さて、元日の1月1日に旧四日市港散策コースを撮影に行ってまいりました。題して「四日市旧港を 案内します」の前編と後編を一挙公開です!初春の湊めぐりをお楽しみください
「2024新春・四日市旧港まちあるき/前編」 (youtube.com)
「2024新春・四日市旧港まちあるき/後編」 (youtube.com)
江戸の日本橋 浮世小路(うきよしょうじ)にある「百川楼(ももかわろう)」を三人の男が連れ立って訪れた。百川楼といえば幕末、黒船から降り立った使節団をもてなした有名料亭である。
図書館の本です 百川 の字で 興味津々となりました
入るとすぐ右にある広い階段から二階取っ掛かりの十八番座敷に通され、まずお茶と練羊羹でくつろぐよう言われる。やがて15~6歳の新造二人と三十過ぎの年増二人が給仕にやってきて「お風呂が沸いておりますが」と白地に竪筋と餅の模様を織り出した浴衣に着替えるよう勧められる。浴室は一間(1.8メートル)四方で、その半分が四角い木製の風呂桶が占める。付属の脱衣場は畳1枚ほどでこじんまりしている。せいぜい二人が入れるくらいだろうか。フタリデアル!
風呂から出てしばらくすると、膳の用意ができたと知らせがくる。かなり長い廊下を通り、橋掛かりなようなもの(そんな造りを映画“赤線地帯”で見た)を渡ると十畳ほどの奥座敷だ。ここらあたりは珍しそうな調度品がこれでもかというくらい並ぶ。著名人の印の入った床掛け・明笛(みんてき)・胡弓(こきゅう)・喇叭(らっぱ)・油絵の額・蛇皮線(じゃびせん)・月琴・琴・三味線。面白いのは床においてある時計の12時の文字が欠けて無いとあった。いかにも高級そうなものをが、これみよがしに飾られているようである。
座敷中央の黒塗りの卓台には、ギヤマンのコップに小皿が三組並べられていて、中央の瓶には薄荷酒(はっかしゅ)<ペパーミントの焼酎>と保命酒<もち米を基本とした薬用酒>それに砂糖の入った蓋つきの器が並んでいた。さて、どんな料理が出たのか? 残念ながら つづく