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Channel: 花の四日市スワマエ商店街
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昭和38年のトイレットペーパーの話し

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『昭和こども新聞』日本文芸社  昭和36年版より

トイレットペーパーなるものを知っているだろうか?日本語に訳せば「便所用紙」である。といってもトイレットペーパーは「ちり紙」でも「京花紙(おとし紙)」でも「尻拭き用に切断した新聞紙」でもない。

柔らかい紙が円柱型(ロール状で約60m)になっている西洋の尻拭き専用紙である。凧糸を伸ばすように使う分だけを引き、手で千切って尻に当てる。ちり紙ようにゴワゴワしていない。新聞紙のように尻に印刷文字が残ることもない。日本では1924年(大正13年)から生産されているが、まだまだ一般家庭への浸透度は低く、普及率から推算すると、各家庭においてロール型のトイレットペーパーがちり紙にとって代わるようになるには1970年代であろうと予測される。

「化粧紙のような、家の宝箱に1枚だけ持っているティッシュペーパーのような、優しい肌触りに思わず頬擦りをして、少しだけポケットに入れて持って帰っちゃいました」

江見由紀子さん(9歳)は、友達の家で見たトイレットペーパーに感激したという。

そう、トイレットペーパーは、あの高価なティッシュペーパーに酷似しているのだ。ティッシュペーパーは1953年から出回っているが、これもまた普及率は高くない、どちらも日本人の生活感には合わないもののように思え、1970年代になっても各家庭に浸透しているとはとても思えないのだが・・・。

TOTOがウオシュレットを販売はじめたのは昭和39年(1964年)12月でありました。


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