絶好調!第4回の辻さんと巡る昭和30年頃の諏訪のまち ゴヒイキニ!アリガトゴザイマース
「写真で見る昭和30年代の四日市/四日市を掘り起こし/第4回」 (youtube.com)
“引き潮”は、高校生時代、片恋をするたびによく聞いた曲です。なつかし~い
Bing 動画 フランクチャックスフィールド 引き潮
Bing 動画 マントヴアァーニ 引き潮
戦後の焼け跡に商店が並びだす。店舗イコール住居という造りが多かった。店番をしながらラジオを聞いたりテレビを観たりしてご飯を食べ、交代で風呂に入る。夜になると客も来ないし暇になってくるので、近所同士が行き来して雑談が始まる。大人同士の話を、その横で子供たちは遊びながら何となく聞いている。七夕の飾りを家族総出で作ることができたのも、こうした雰囲気があったおかげだった。
人通りがなくなった午後9時閉店。通りの明かりは消えて静まり返る。そこを蕎麦屋がチャルメラを吹きながら通っていく。この音が異様な淋しさに聞こえた。土曜日の夜は映画鑑賞の日。映画の終了は午後9時30分だった。暗い商店街を急いで帰る。急いで帰って、急いで風呂に入って、急いで寝る。遅くても11時までには床に就いた。夜が恐ろしかった。一番恐ろしいのは何時かなあ?と布団の中で考える。商店街は静かでも、西の飲み屋街からは嬌声が聞こえてくる。深夜、近所の子供が寝ションベンをしたらしく、母親の鬼のような怒声が響く。そう考えると一番静かになるのは午前4時か?けれど、泥棒が闊歩するのは4時では遅いだろう。牛乳屋さんや新聞配達さんはすでに起きているはずだ。そんなことを考えた。
風邪を引いた。タウリンエキスを裏の早川薬局で買ってきて飲む。ガラスのカプセルになっていて添付のハート形のヤスリでくびれた白い線の部分をこすりポキッと折って飲む。これが難しかった。氷嚢に氷水を入れて頭の上に吊り下げる。しかし、すぐ外してしまった。風邪を引いた夜は風呂に入らずしっかり布団に潜り込んで汗をかく。汗だくになったら乾いたタオルで体を拭き、寝間着を着替えてさっぱりする。これにて風は治ることになる。学校を休むことは出来ず、残念無念でありました。母親は、学校を休むことは大罪であるような考えの持ち主だった。