“あなたも私も思わず血圧が上がる超現代ラブ!作品” 日活スコープ 総天然色 の横断幕が挙がります。日活映画“危険な年齢”は、原作 石坂洋二郎、出演 津川雅彦、野添ひとみ、宇野重吉で、封切りが昭和32年9月15日となっていて、初期の日活青春路線作品になるでしょう。
樹林舎刊 四日市の昭和 より 中西秀男氏撮影
各店頭に国旗が挙がっているところから9月22日“秋分の日”の撮影でしょう。この日は、四日市祭りの直前です。手前にあった諏訪駅へつながる線路も取り外され舗装も真新しくすっきりと見えます。ここは1番街とスワマエの交差点から北の諏訪神社方向に撮られた写真です。下に線路が通っていましたと言わんばかりに、新しく舗装されたアスファルト道路を大きく取り入れた構図になっています。
左 手前から。三味太楽器店、助六寿司、明治軒、キムラ洋装店と並びます。右には“御園”とありますが、何の店か分かりません。推測します。昭和33年頃当店の隣に“みその化粧品店”さんが引っ越してみえました。その前、ここにお店があったのではないでしょうか?化粧品店らしく見えないのは、みそのさん当時は電気商を営むつもりであったとお聞きしました。その前に露天商が店を開いています。写真の説明では“物欲しそうに並ぶ果物を見るこども”とあります。遠くに建設途中のアーケードが山形にそびえています。戦後復興からようやく立ち直り、整備がすすむ秋のスワマエ通りです。