安藤広重の“二川(ふたがわ)”は、現在の愛知県豊橋市、白須賀宿の西にある猿ケ馬場の様子です。右から左への上り坂に対して、画面のほとんどを占める丘は、逆に左から右への傾斜を描いています。広い丘からくる圧迫感、それを背に三人の瞽女(ごぜ)がゆっくりと歩いている様子が描かれ、厳しさとわびしさが漂っています。瞽女は二、三人で連れ立って旅をすることが多く、家々の門口で芸を披露して生計を立てていました。
ひろ助の東海道五十三次“二川(ふたがわ)”です。ひろ助一家は、静岡の二川までやって来ました。さて、猿ケ馬場に来たところで、ちょろ助に名物のかしわ餅をねだられます。思わずきんちゃく袋と相談するひろ助。お福は笑っています。丸子のとろろ汁や大津の走り井餅など、広重は東海道の風景を描きつつ、各地の名物も紹介しています。本美 大さん 進化を続けるひろ助です ありがとうございました