旧港を訪ねました。整備された公園の一角に、案内のパネルが立てられています。
江戸時代、江戸と四日市間の航路もあって栄えていた四日市の港も、土砂の堆積で汽船の入港が困難になってきた。
そこで、廻船問屋の稲葉三右衛門は私財を投じ、明治6年より10年以上の歳月をかけて工事を行い、現在見られる旧港の原型を完成させた。
その後、明治21年から翌年にかけて襲った暴風雨のため港は破損、同26年から27年にかけての改修工事により、服部長七施工による潮吹き防波堤が造られた。
高波による防波堤の破損を49箇所の水抜き穴によって和らげ防ぐ仕組みで、全国にも例がなく、平成21年2月、経済産業省より“海運業隆盛の基礎となった港湾土木技術の自立・発展の歩みを物語る近代化産業遺産群”(ナガ〜イ)に認定されました。
イラスト絵はがきの構図を求めて旧港内を歩きましたが、写真とは異なり構図がうまく凝縮されて描かれているようです。