暑さと夕立ちの懸念から、出足はあまり良くありませんでしたが、44名以上の方が参加していただけました。感謝です
今回の案内には、諏訪振興組合のマップが添付されました。説明をする外羽理事長です。
「今、実施のサテライトステーション事業は、四日市市文化国際課さんのバックアップで四日市諏訪商店街振興組合が行っています。このマップに表記のお店屋さんによって、振興組合は構成されています」
さて、早速、皆出席のHさんからの感想です。
有難うございました。この作品は初めて観させて戴きました。出演者は名優ばかり。よくお目にかかる方ばかりでした。内容は異色。私自身も一度体験したいナーと、鑑賞中に思いました。有難うございました。
私も作品に甘んじて、両親に切実に逢いたく思いました。作品の重厚さに心を打たれました。有難うございました。感謝。
主人公の原田英雄(風間杜夫)は、消えゆく両親に感謝を言います。「ありがとう どうもありがとう ありがとうございました」
次は、たまたま信号待ちをしていて会場入口のポスターを見られたSさんの感想。初めてのご来場です。
・洋画はされないのですか。「大脱走」とか「アマデウス」とか「レッドクリフ1・2」とか・・・
・邦画のリクエストは、ミニシアター系の「火々」「三文役者」。大手なら「連合艦隊」・武田鉄也監督の「Ronin」
・今回の「異人たちとの夏」は、期待以上の作品でした。
・あと1時間か1時間半早く始めていただけたら幸いです。
今回の映画会は、やや年齢層を下げて団塊の世代にも焦点を合わせました。Sさんのお年が解りませんが、そのあたりかなと想像します。ご希望が叶えることができれば、また違った雰囲気の映画会になりそうです。
次は、Tさんの力作です。
今回は少し毛色の変わった(オカルトっぽい)作品で、昭和63年公開というと、丁度バブル期。
原作が山田太一。脚本が市川森一(先年亡くなられた彼は、若い脚本家たちに神様と崇められているとか)。そして監督は大林宣彦(非現実世界から人間の本質を描き出している作品が多い)。
主人公英雄は、すでに亡くなっている人達と密に接すること━━━
[両親からは28年間の頑張りを誉められ、暖かい愛で包み込まれて、親子の情を通わせる。そして、隣人の“桂”とは心と体で真実の愛を確かめ合う]
によって、それまでの(人間らしい感情を封印してきた)自分と決別する。
そして、終始彼を支え見守ってきた男、間宮の助けも得て、新たな人生を歩もうとする。
というのがこの作品の粗筋か?
風間杜夫は、子役からの芸歴も長く、様々な役がこなせる役者。
鶴太郎は役作りの為、身体を絞り、歯切れの良いセリフ廻しで江戸っ子を小気味よく演じ、名取裕子(当時は30歳くらい?)孤独で哀しい女に体当たりで臨み。
秋吉久美子は若くて可愛い母親役を伸び伸びと演じていた(シーンごとに替わるワンピースや着物姿があでやか)。
ひょっとしたら、この母親こそが英雄にとって永遠の女性だったのではないか?
チョイ役では冒頭のビデオフィルムの中にだけ居た竹内 力、タクシー運転手のベンガル、歯医者の笹野高史の起用が面白かった。
又、この作品の味付けとして「カルメン故郷に帰る」(高峰秀子)のビデオや劇中“流れ桂”がハミングしていた「私のお父さん」の曲が興味深かった。
今回も大いに楽しませていただき、ありがとうございました。
上映終了後、今村綾子役の入江若葉は、怪談映画で有名な入江たかこの娘ですが、どこに出ていたのか分からないと話したところ、Tさんからシナリオ読み合わせのシーンに友情出演をしていたことを教えていただきました。いや〜よく観てみえます。感心しました。